グルメ情報の“おもてなし”で喜ばれるから

『タクシードライバー』の仕事は楽しい!

ドライバー仲間やお客さまとのコミュニケーションから、さまざまな情報を得られるタクシードライバー。日々の仕事を通して、担当エリアの旬な情報をキャッチできるのは、醍醐味といえるでしょう。

お客さまを乗せている間に会話のネタとして話しやすいのが「グルメ情報」。特に観光地でタクシーを利用するお客さまにとって、口コミで情報が得られるのは利点ですし、タクシードライバーならではのおもてなしといえるのではないでしょうか。

ここでは、女性と外国人観光客の乗車率が高い「東京」、観光ランキング上位の「京都」、新観光名所として注目される「金沢」の3都市に焦点を当てて、グルメ情報を中心とした「おもてなしポイント」を紹介します。

「まち情報」を提供すればタクシードライバーの仕事が楽しめる

お客さまは「かゆいところに手が届く情報」を期待している

観光地の場合、お客さまのほうからタクシードライバーに「まちのグルメ情報」を尋ねることも珍しくありません。日々、担当エリア内を走るのがタクシードライバーの仕事ですから、土地勘のない人が乗車すれば「まち情報」を求めてしまうのも納得できますよね。そんなとき、かゆいところに手が届くような「ピンポイント情報」を提供すれば、お客さまの満足度も高まります。

 

『おもてなし』の相乗効果でワークライフバランスが充実

お客さまの満足度を高めることで、将来の指名率アップが期待できます。単に報酬のためだけではなく、日々の『おもてなし』の評価が見返りにつながれば、モチベーションも変わるものです。

また、日々の仕事のなかで収集できた情報は、お客さまに提供するだけでなく、自分のプライベートでも活用できます。気になる場所やグルメ情報を入手したら、休日などを使って実際に訪れてみるとよいでしょう。「誰かから聞いた話」よりも「自分の体験談」のほうが信頼できますよね。無理のない範囲でオリジナル情報を発見することは、タクシードライバーとしての楽しみを増やす手段の1つであり、ワークライフバランスが充実するきっかけづくりにもなります。

東京で活躍するタクシードライバーの「おもてなしポイント」

担当エリアの人気店をリサーチ&紹介する

いまやネットで何でも調べられる時代。グルメ情報に困ることも少なくなりましたよね。それなら、グルメサイトなどには載っていない情報こそ「おもてなしポイント」といえるのではないでしょうか。

ただ、飲食はジャンルが多彩なうえ、お客さまの好みもさまざまです。そのすべてに対する情報を網羅することは難しいでしょう。そこでおすすめなのが、自分の担当するエリアでタクシーを利用するお客さまの傾向を把握すること。利用頻度の高い性別や年代に絞って、そのターゲットが好みそうなジャンルの情報をより深く集めるのです。たとえば女性の利用客が多いエリアの場合は、昨今ブームになっているパンケーキなどのスイーツに関する穴場情報を集めれば、喜んでいただけるかもしれませんね。

インバウンドに対応できる

2015年に東京を訪れた外国人観光客は約1,200万人といわれています(東京都産業労働局調べ)。今後もさらにその数は伸びると予想されており、外国人観光客のタクシー利用頻度も高まることが予想されます。外国人観光客の場合は、都内の観光スポットを巡り、そこで楽しめる日本食に興味を示す傾向が高いようです。担当エリア内の名所に関する情報や、その周辺のグルメ情報を提供することが「おもてなしポイント」といえるでしょう。

 

京都で活躍するタクシードライバーの「おもてなしポイント」

花街文化を上手く活用する

京都といえば、年間5,000万人以上の観光客が訪れる日本最大級の観光地です。また、京都を訪れた回数が10回以上の人は、なんと6割を超えるという根強い人気も特徴的。そうしたことから、米国の旅行雑誌が実施した人気観光ランキングで世界1位を獲得したほか、世界の観光客数ランキングベスト10では上位ランクの常連として知られています。

一方、京都のグルメ事情として「一見さんお断り」という花街文化が現在も名残をとどめています。初めて京都を訪れるお客さまにもスムーズにグルメ情報を紹介できるよう、花街文化の雰囲気を楽しめつつ、一見さんでも入店できる京料理店などを事前に調べておくとよいでしょう。そんなちょっとした気遣いが「おもてなしポイント」につながります。

そのほか、京都は修学旅行や卒業旅行で学生が訪れる頻度も高いので、リーズナブルかつ昨今のブームでもある「京都ラーメン」の店舗マップを把握しておくとよいかもしれません。人気の味は、あっさり系の清湯スープ、こってり系の白湯スープの二手に分かれるそうです。

金沢で活躍するタクシードライバーの「おもてなしポイント」

新観光名所ならではの情報力を提供する

2015年3月に北陸新幹線が開通したことで、新たな観光名所として注目されている金沢。ここでの「おもてなしポイント」は、海の幸をはじめとするグルメ情報に尽きます。金沢駅周辺には寿司店や和食店など「北陸ならではの海鮮」を提供する飲食店が点在し、近江町市場へ足をのばせば海の幸の「食べ歩き」も楽しめます。一方、金沢といえば「おでん」「鍋」「餃子」がご当地グルメとして知られているので、お客さまの宿泊情報と合わせて店舗を紹介するのも一手です。

ほかには、近年の金沢グルメを象徴する「ミシュランガイド」の掲載店も活用する価値は十分にあります。石川県では約30店舗のレストランがミシュランガイドに掲載されるなか、そのうち20店舗以上が金沢に存在します。店舗をすすめるだけでなく人気メニュー情報も添えれば、タクシードライバーの株もグンと上がりそうですよね。

基本が肝心の「おもてなし」はタクシー会社の研修でも学べる

タクシードライバーの「おもてなし」は、競争が激しいエリアになるほど高いクオリティが求められます。しかし、何事も基本が肝心です。日々の仕事を通して気づいた点や担当エリアの特徴といった基本情報を押さえておけば、工夫することも応用することもできます。タクシー会社によっては、接遇や地理などの研修システムに力を入れているところもあるので、積極的に参加してみてはいかがでしょうか。