どのくらい稼げるの?気になるタクシードライバーのお給料

タクシードライバーは、やりがいのある職業だといいます。理由はさまざまありますが、そのひとつが「お給料が歩合制なので、自分で頑張っただけ収入として見返りがあるから」というもの。そのために、タクシードライバーを目指す人も多くいます。では、実際にどのくらい稼げるものなのでしょうか? 気になるタクシードライバーのお給料とそのシステムについて、見ていくことにしましょう。

 

お給料の仕組みはどうなってる?

タクシードライバーの給料システムは、努力しだいで稼げるようになっています。地域によって差はありますが、都市部では月収50万円になることも。しかも、新卒でもベテランでも条件は同じで、基本的に違いはありません。なぜなら、お客さまは「このドライバーはベテランだから」といって乗ってくるわけではないからです。このように、タクシードライバーは新人でもベテランでも関係なく、同じ条件で仕事ができる珍しい職業といえます。

 

タクシードライバーのお給料は歩合制ですから、固定給とは違って、お客さまを乗せれば乗せるほどお給料も多くもらえます。しかも還元率も意外と高く、お客さまが払った運賃のうち、約60%がタクシードライバーの収入となる場合も。一例を挙げると、一日に6万円を売り上げれば、3万6千円がその日の収入となります。平均勤務日数の月13日で計算すると、月の売上は78万円。この場合、78万円×0.6=46万8千円がお給料としてもらえるのです。

 

ちなみに、一日平均6万円というのは決して難しい金額ではありません。頑張れば、タクシードライバーの多くはこのくらいの金額を稼ぎ出せます。このように、タクシードライバーの給料システムは、新人であっても努力しだいで高収入が十分可能なのです。

 

歩合制って稼げるの?

歩合制と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、セールスの仕事ではないでしょうか。セールスは、だれがやってもうまくいく仕事ではありません。だから、タクシーも歩合制と聞いて尻込みしてしまう人がいるようですが、それは大変な誤解です。同じ歩合制でも、タクシーとセールスとはかなり違いがあります。

 

では、タクシーの歩合制とはどのようなものでしょうか。タクシーの給料システムは、A型賃金、B型賃金、AB型賃金といった、いくつかのパターンがあります。

 

A型賃金(基本給+歩合給+α)

固定給(基本給+その他手当)

歩合給

賞与

 

一般企業の営業職に多い給料システムで、タクシー業界ではあまり採用されていませんが、なかにはこの形態のタクシー会社もあります。A型賃金のよい点は、固定給がしっかりもらえることです。その反面、一定の売上を超えた際の歩合も還元率が低いために、売上が多くてもあまりお給料が上がらないという欠点があります。

 

B型賃金(完全歩合制)

歩合給

 

A型賃金と違って固定給がなく、すべて売上の歩合率でお給料が決まります。頑張った分だけ稼げるので、多くのタクシードライバーに需要がある給料システムです。経験が豊富で、常に一定以上の売上を確保できるタクシードライバーなら、これが一番稼ぎやすいでしょう。

 

また、B型賃金はタクシー会社にとっても大きなメリットがあります。それは、固定給と違って売上が少なければ、低いお給料でまかなえる点です。タクシードライバーにとってB型賃金は稼げる給料システムですが、十分な売上がないと収入が大幅に減ってしまうリスクがあります。

 

AB型賃金(A型賃金とB型賃金の中間)

固定給(基本給+その他手当)

歩合給

賞与

 

タクシー会社のなかで、もっとも多い形態がこれです。AB型賃金は、A型賃金のように固定給があり、歩合給も賞与もあるので、基本的な構成はA型賃金と変わりません。AB型賃金がA型賃金と違うのは、歩合給と賞与の算出方法です。AB型賃金では、固定給と歩合給の合算金額のうち、一定の割合を積み立てて年2~3回の賞与として支払われます。

 

たとえば、歩合率が60%、売上が月60万円、毎月の積立が売上の10%の場合のお給料(歩合分のお給料)は、60万円×(60%-10%)=30万円となり、 60万円×10%=6万円が毎月積み立てられて賞与に回されます。

 

このように、AB型賃金はA型賃金の利点と、B型賃金同様に頑張った分がお給料に反映されるという点を兼ね備えたメリットがあります。しかし、同じAB型賃金でも、タクシー会社によっては、そのシステムや割合に違いがあるようです。

 

タクシードライバーの実際の月収

タクシー会社の給料システムはだいたいわかりました。では、タクシードライバーは実際にどれくらいのお給料をもらっているのでしょうか。これは非常に気になるところですが、率直にいってタクシードライバーの月収の実態は、人によってさまざまです。

 

前途のとおり固定給ありのA型賃金もあれば、完全歩合制のB型賃金、複合型のAB型賃金もありますが、どの雇用形態で働くかによっても変わってきます。タクシードライバーとして一定の収入を得るためには、それぞれの賃金体系の長所と短所をよく見極めて、自分に合ったタクシー会社を選ぶことが大切です。

 

タクシードライバーのなかには月収25万円以下の人もいますが、その一方で、コンスタントに月収50万円を稼いでいる人もいます。タクシーの給料体系が歩合制である以上、この金額の違いがどれだけ頑張ったかにかかっていることは間違いありません。人より頑張れば人より稼げるのが歩合制なのです。

 

しかし、頑張るといっても、ただ闇雲に走っていればよいというわけではありません。地域によって、人が多く集まる場所や時間帯がありますから、そこに行けばお客さまを拾えるチャンスがあります。このように、何時ごろ、どこに行けばタクシーを利用する人が多いなど、とっておきの情報を数多く持っている人が稼げるタクシードライバーということになるでしょう。こういった情報収集などの地道な努力の積み重ねが、安定した収入を得るタクシードライバーになることにつながるのです。