アルコールを飲んで何時間以内だと飲酒運転になるの?

実際のところどれくらい間隔をあけないといけない?

タクシー会社だけでなく、運送事業者に対する飲酒運転を根絶するためにチェック体制強化が求められています。平成23年5月1日から、運転者に対するアルコール検知器を使った検査実施が、運送事業者に対して義務づけられました。運転前や点呼時におけるドライバーの顔色や呼気の臭い、話した際の応答の様子といったチェック項目に加え、アルコール検知器による検査が行われます。このように、現在、飲酒運転を根絶するためのさまざまな対策が実施されているのです。

 

道路交通法よりも厳しい!タクシー会社の飲酒規則

道路交通法で規定される「酒気帯び運転」とは、血中アルコール濃度0.3mg/mlもしくは呼気アルコール濃度0.15mg/L以上とされています。しかしタクシー会社では、ほんのわずかでもアルコールが検知されると乗務できないことになっています。そのため、道路交通法よりはるかに厳しい飲酒規則です。

 

また、運送事業者にはアルコール検知器の点検整備なども法律で義務づけられています。毎日、「電源が確実に入るかどうか」「損傷などはないか」というチェックが必要です。さらに少なくとも週1回、アルコールを含む液体などを稀釈して口内に噴霧し、アルコール検知器が作動して正確に検知するかどうかのチェックも行わなくてはいけません。なお、アルコール検知器の製作会社が発行する取扱説明書に基づいた、管理・保守の徹底なども義務化されています。

 

タクシーに乗車するまでの9時間で抜けるお酒の量は?

お酒が抜ける時間には個人差があるでしょう。体重60㎏の人ならビール350ml缶で約2時間半、500mlになると3時間半、500ml缶を3本飲むと約10時間のアルコール処理時間を要するとされています。つまり500mlのビールを3本飲むと、9時間ではアルコール処理できない計算になります。

 

これが日本酒の場合、体重60㎏の人が日本酒1合をアルコール処理するのに要する時間は3時間半となっています。2合だと7時間、3合で11時間。9時間でアルコール処理するためには、2合以上は飲んではいけない計算です。ウイスキーではダブルの水割りを2杯飲むだけで、アルコール処理に8時間も要してしまいます。予想以上に、アルコール処理には時間がかかると感じるのではないでしょうか。

 

アルコール処理能力は、体重だけでなく年齢や性別によっても変化します。高齢になるとアルコールを処理する能力が衰えてくるので、お酒が抜ける時間が長くなるといった具合です。高齢のタクシードライバーの方はご注意ください。

 

アルコールが身体から抜ける時間の計算式

お酒が身体から抜ける時間を計算する方程式は、「純アルコール量(g)÷(体重×0.1)=アルコール処理に要する時間」となります。

 

純アルコール量(g)は、実際にどのくらいのアルコールが含まれているかを示す数値です。例えばアルコール度数5%のビール500mlの場合、純アルコール量は20gとなります。日本酒1合の純アルコール量は21.6g、アルコール度数40度のウイスキー水割りダブルの場合は純アルコール量が20.6gほど。ワインのグラス1杯分、120㎎では約11.5gの純アルコール量となります。

 

例えば、体重60kgの人がワインをグラスに2杯飲んだ場合のアルコール処理時間を考えてみましょう。「純アルコール量:11.5g×2 杯=23g」となるので、計算式は「純アルコール量:23g÷(体重×0.1):6=アルコール処理に要する時間:3.8時間」です。体重60㎏の人が日本酒を3合飲んだ場合では(21.6g×3)÷6=10.8、つまりアルコールを処理するのに約11時間かかる計算になります。

 

だだし、これは一般的な飲酒量の人の場合で計算したもの。実際には、年齢やアルコールの分解能力などによって大きく変化します。計算で割り出した時間が過ぎたからといって、必ずしもアルコールが抜けているわけではありません。