車や運転が好きという方なら、それを仕事にしたいと考える方もいることでしょう。例えばトラックの運転手やロケバスの運転手、タクシードライバーなど。これらは車の運転が好きだという人にとって、まさに天職だと感じられるような職業です。なお、車に乗務する仕事は運転席で過ごす自分だけの時間が長いので、マイペースで働きたいという人におすすめ。どんな仕事なのか、詳しくご紹介しましょう。
トラック運転手と言ってもさまざまな分野があります。長距離トラック、チェーン系列の居酒屋やラーメン店を巡回して食材や宣伝商材を配送するトラック、荷物を配達する宅配便車、引越しの家財道具や家電製品を運搬する引越会社のトラックなど。もちろん仕事ごとに、特徴は異なります。
長距離トラックには2トン車ほどの大きさから、大型トラックまで幅広い車種があります。普通自動車免許で2トンまで乗務可能。第一種大型自動車免許があれば大型トラックやトレーラーにも乗務できるので、仕事の幅がぐんと広がります。
チェーン系列の各店舗に食材や宣伝商材などを配送するトラックには、2トン車が多いでしょう。そのため、普通自動車免許で乗務できます。本部工場から各店舗へ冷凍食品やメニュー、宣伝用ののぼり、食器などを配送する業務がほとんどです。毎日同じコースを走るので、慣れてきたら時間配分がわかり、渋滞を避ける道などもわかるようになります。
荷物を配達する宅配便のドライバーは、全国から荷物が集まってくる集荷センターから各家庭に小包などを配達する業務です。荷物がすぐに取り出せるように、配達する順番に合わせて工夫しながら荷物を積み込みます。最近はインターネット通販が盛況なため、ドライバーの求人が増加傾向にあるようです。
引越しセンターのドライバーはトラックの運転だけでなく、家財道具などをお客様の自宅からトラックに運搬する業務も兼ねています。体力的にかなり厳しい仕事内容です。
送迎バスの運転手は病院や介護施設の利用者を送迎したり、幼稚園などの生徒を送迎したりする業務です。病院や介護施設やスイミングスクール、幼稚園、大型商業施設など、各施設が送迎サービスのために雇っている場合もあれば、送迎バス専門でマイクロバスを派遣している業者もあります。送迎時間が決まっているので、安定した働き方ができる仕事です。また、さまざまな企業や工場の従業員を送迎する運転手の業務もあります。こちらも、就業時間が決まっているので安定した働き方が可能です。
タクシードライバーの仕事は、ほとんどの会社でサポート体制が整っています。そのため、異業種からの転職がしやすいといわれていている仕事です。特に都心にある大手のタクシー会社は、サポート制度が充実しています。中には都内の高層マンションに独身寮を備えている会社もあるので、資金がなくてもタクシードライバーとしてデビューできるでしょう。
具体的なサポート制度としては、運転研修や接客研修などが挙げられます。また、大手のタクシー会社の場合は最初の数カ月間30〜40万円の給与を保証してくれるといった制度があるので、未経験でもゆっくり運転技術や知識が習得できる環境です。また、研修期間中には二種免許を取得するために自動車学校にも通います。もちろん、免許取得にかかる費用はすべてタクシー会社の負担です。
タクシードライバーは、自由裁量がきく業務だといわれています。朝出勤していったん事業所を出たら、営業が終わるまで帰りません。営業区域内であれば、自分で考えて売り上げが伸びそうな場所を自由に走行できます。勤務形態には「日勤」と「隔日勤務」の2つがあり、自分のライフスタイルに合わせて選択できます。タクシードライバーの場合、趣味の時間や家族と過ごす時間が充分に確保できます。
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